安冨祖流関東支部公演「悠久なる調べ 碧空にひびけ」公演レポート

先日もご報告されていただきました、琉球古典音楽安冨祖流絃聲会関東支部 二十周年記念公演「悠久なる調べ 碧空にひびけ」のご報告をさせていただきます。

幕開けは、東京琉球舞踊協会会長の瑞慶山和子先生と、金城啓一郎せんせいによる「かぎやで風」で開演しました。古典音楽斉唱「御縁節」「真福地のはいちゃう節」と続き、当教室の子供たちによる若衆斉唱「渡りザウ」「早口説」「安波節」を元気いっぱいに歌ってくれました。今回は小学4年生から高校3年生の5名が出演致しました。続いては三線師範メンバーによる「諸屯」を、玉城流喜納喜天の会の関りえ子先生が花を添えて下さいました。安冨祖流絃聲会相談役の上地正隆先生が、沖縄より上京くださり独唱「二揚げ下出し仲風節」を朗々と歌い上げて下さいました。続いての演目は、初めての試み。器楽合奏の~若夏のおとずれ~と題して「渡りザウ」「瀧落管撹」「江戸管撹」を、会場に笛の音が響き渡りました。第1部最後の演目は、舞踊「醜童」。会主名の先生方に踊っていただきました。

第2部は、21名の花笠・紅型衣装が美しかった「四つ竹」で華やかに。その後は、~端節で島みぐり~と題して「武富節」「なからた節」「久米阿嘉節」「石ン根の道節」を男女交互に演奏し、続きまして独唱を4題。女性独唱は、組踊~執心鐘入~から、川﨑沖縄芸能研究会組踊研修部の宮城由紀子さんの唱えを入れた「干瀬節」を二題。男性独唱は二揚げを2題。「仲風節」「述懐節」を。舞踊「花笠」、「湊くり」と舞踊演目が続き、フィナーレを迎えました。

二十年の節目に、沢山の賛助の皆様、スタッフに支えられて成し遂げられた公演だったと改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。最後まで会場のお客様より温かい拍手を頂戴し、誠にありがとうございました。この先25年、30年に向けて琉球古典音楽を、安冨祖流絃聲会関東支部を盛り上げていきたいと思います。まだまだ未熟ではございますが、今後ともご支援ご鞭撻のほど、心よりお願い申し上げます。

 

写真提供:オキナワグラフ 山川夏子氏